02/14/2018

リズボンIOHKグローバルサミット

通常の研究や開発はもちろん、社員のほとんどがミートアップに参加するためにリスボンに向かったため、1月はIOHKにとっていつもより忙しいスタートとなりました。このような一週間にわたるイベントは、参加している全員がプロジェクトを進めたいと思って集まっているので、非常に忙しく、大変なものですが、顔と顔を合わせて一緒に食事をしたり、お互いのことを知るいい機会なので楽しくもあります。

グローバルサミットが終わりやっとまとめをする時間がとれたのですが、一番印象に残っているのはIOHKにどれだけのエネルギーと努力が注がれているのかということです。Treasuryや委任機能など、カルダノにとっていくつか前進がありました。イベント中は、講演、ワークショップ、会議が開かれました。しかし、その以外の時間でも自発的にたくさんのディスカッションが行われました。会議室は常に予約で埋まっていて、休憩中の15分間でさえ意見交換が行われていました。ホテルに戻っても、あちらこちらでIOHKの関係者がパソコンを囲って真剣な話し合いをしていました。

View from Hotel Ginebra, Barcelona

リスボンで開催されたイベントはIOHKリサーチが遂げた大きな成長について知るとても良い機会となりました。IOHKのチーフサイエンティストであるAggelos Kiayias博士は、第一原則に基づいて精密に構築され、ピアレビューを受けたウロボロスおよびカルダノを支えるプルーフ・オブ・ステーク・プロトコルの今後の計画を発表しました。プロトコルの開発が進むと、スピードの改善、シャーディングの提供、そして将来的には接続されているサイドチェーンの間で資産のやりとりが可能になります。

Aggelos博士は、次のように述べました。「本当に仕事に集中した一週間でした。IOHK関係者のほとんどのがリスボンで一つ屋根の下にいたのですから。研究の面では、インセンティブ、委任機能、ウォレットのセキュリティ、マルチシグマ能力、サイドチェーン、スマートコントラクトのサポート等を含む、最重要課題において大きな前進を果たしました。」

期間中、カルダノ開発への注目が集まりました。昨年エジンバラで行われた協議の延長として行われた3回の打合せでは、委任機能およびカルダノのコアメカニズムについて議論がなされました。委任機能とは、ステークホルダーがステークプールなど他者に株式を貸し付け、報酬を受け取る仕組みです。PoWプロトコルのマイニング同等の機能を果たす為、株式を委任する人々に利益を提供する必要があります。委任機能構築時の検討事項は複雑です。ユーザーのプライバシーから提供されるインセンティブまで、要件に対して公平なバランスを保つには多くの事をする必要があります。

Alfred and Yvonne

Formal MethodsのディレクターであるPhilipp Kant博士は、委任機能を研究論文の初期段階から実用に移す為にチームで取り組んでいると述べました。さらに同氏は、「数週間のあいだ、打合せを繰り返し行い、委任するステークホルダーへの報酬を含めた全ての要件が確実に満たされるよう、カルダノの委任の仕組みのレビューを行いました。今週全員で集まり、提案を発案するにまで至りました。非常に良い計画をまとめる事ができたと思います。」と述べました。

Neil Davies博士は、複雑な課題に対処する際の繊細なタスクについて強調しました。同氏は、分散型システムが数百万人ものユーザーに拡張されても高性能で機能するよう、Peter Thompson氏と協力してカルダノのネットワークレイヤーにおける取り組みを指導しています。同氏は、「価値を伴うものの交換をする際の新しい方法を築き、さらにそれを長期において持続可能なものにするには複雑な問題が生じます。今週の活動内容は全員でスピードを加速させ、その進捗を相互に確認する為の最速の方法であったといえます。技術的な問題がいくつかありましたが、協議を通して対処方法の合意に至りました。」と述べました。

リスボンに来た全員が、対面で会う事で非常に有益な結果を得る事ができたと主張しました。プログラミング言語のIOHKエリアリーダーであるPhilipWadler教授は、Plutusという、カルダノの先駆的言語であるHaskellに続くカルダノスマートコントラクトのプログラミング用の新しい言語に取り組んでいます。「今回全員で集まり、Plutusをキックスタートさせるうえで非常に有意義な機会になりました。」と同氏は述べました。人的資源を大幅に向上させることができました。結果に期待しています。

また、同氏は、ピアによる査読を受ける研究をIOHKがまとめることは、暗号通貨分野において意味の深い影響をもたらす可能性があると主張しました。 「チャールズの挨拶スピーチには感銘を受けました。なぜ相互に査読をする形式の研究が業界標準になっていないのかは不思議ですが、IOHKがバリュープロポーションの一部としてそれを実現させたのは素晴らしい事です。他者にも継続されれば最適です。」

リスボンで進展したのはカルダノ開発のみではありません。

ZenCashカルダノ財団Emurgoの代表者を含むパートナー企業も参加しました。

カルダノ財団の マイケルパーソンズ会長は、「リスボンでのIOHKグローバルサミットに参加し、仕事・社会・文化など様々な面で有益な経験を得る事ができました。」IOHKエグゼクティブや技術リーダー複数名と会話をする機会があり、また、カルダノグループのウェブキャストにも参加しました。IOHKにはリスボン市内ツアーも企画していただき、地元のポルトガル料理(新鮮な鱸は最高!)を食べる機会もありました。全体的に、印象的で有意義なイベントであったと思います。既に次回に期待しています。

Emurgoからは 2名の代表者が参加しました。代表者の村崎俊介氏は、「カルダノのソフトウェア開発者と話をし、今後のアプリケーションの開発を行うベトナムおよび 台湾の 開発チームとの橋渡しをする機会を持つことができました。今週は非常に情報とインスピレーションにあふれた一週間になりました。Emurgoはパートナーシップを強化しています。活動スピードを加速させる為に、提携先にカルダノ開発に関する技術的アップデートを提供します。」と語りました。

プログラム責任者であるEileen Fitzgerald氏にとっては、ソフトウェア開発の方法論の確認から新メンバーとの話し合いに至るまであらゆることに焦点をあてた一週間になりました。同氏は、「今後の方針について最終的な合意に至りました。また、Plutus、K Framework、ダイダロスのロードマップ、リソース、および来年の方向性などを固める事ができました。」と述べました。ブロックチェーン開発に焦点を当てたプロジェクトマネージメントオフィスとしては世界で初めてとなるプロジェクトマネージメントオフィスの整備にも取り組みました。

もちろん、会社設立以来2年間での道のりを振り返る機会にもなりました。今回はIOHKプロジェクトに携わる100名以上がリスボンに集まり、前回のマルタで集まった際の参加者約35名、前々回のリガの参加者20名未満を大きく上回りました。IOHKは急成長を遂げ、社員数、プロジェクト数を増やすべく組織形態の調節を行っています。

Alfred and Yvonne
リガ(2016)
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マルタ(2017)
Alfred and Yvonne
リボン(2018)

Charles Hoskinson氏は、プレゼンテーションで来年のビジネス目標と長期のビジネス目標を公表しました。同氏は、IOHKのオープンソースソフトウェア開発と高度な保証方法における先駆的なアプローチについて強調し、IOHKがどのように暗号化業界をリードしてきたかについて説明しました。

「我々は、第一人者としてピアレビューを採用し、当初アマチュアとみなされ学業界からは疑問視されていた暗号通貨を暗号学における急成長研究分野に導きました。」

また、カルダノがIOHKの主力プロダクトであることが認識されました。

同氏は次のように語りました。「このプロジェクトを成功させれば、30億人のユーザーに対応する能力を有する開発途上国向けのファイナンシャルスタックが実現します。これをカルダノの目標とします。この目標を達成させるには莫大な技術が必要となります。このようなプロジェクトを構築するためにはこれだけ多くの人の協力が必須でした。カルダノは世界で最も優れたプロトコルです。今後数ヶ月間でカルダノはさらに改善され、機能も豊富になり、素晴らしいプロダクトになるでしょう。」

Leonidas Tsagkalias氏、Costas Saragkas氏、Tamara Haasen氏によって、一般プログラムに加え、リラックスする時間、交流機会、グループディナー、国立公園の散歩なども企画されました。仕事に関する会話が途絶えることはありませんでした。

次回のIOHK主催のミートアップに期待しています。参加者はさらに増え、画期的な 研究開発 内容について振り返える機会になると確信しています。IOHKはすでに暗号化通貨の基準の確立、業界の仕組みの変革に着手しており、次回までの一年間の開発に備えて準備を進めています。

Alfred and Yvonne
This blog article has been produced by IOHK and syndicated by Cardano Foundation for wider distribution.

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