03/10/2018

カルダノが如何にしてアフリカの発展を助けることができるのか

アフリカにおける冒険の最初の一歩を踏み出し、参加者を募る。

5年前、東アフリカ出身の私の友人に彼女の家族から1本の電話がかかってきた。何者かが許可も得ずに彼女が首都に保有している小さな商業施設で賃料を集めているというのだ。 彼女はその建物を5か月前に彼女の父から受け継いだが、建物にテナントがいるということを知ったのは最近のことだった。賃料を集めているという人物はその建物の隣人で、以前の保有者であることが判明した。 私の友人の父が亡くなったことを知るや否や、その許可なく賃料を集めている彼は混乱している状況を利用して、賃料をわがものにすることを決めたのだった。そのあとの裁判で、私の友人は彼女の父のオフィスで見つけた資金振り込みの受領書を提出している。 それも終わりだと予想していたころ、彼女はショックを受けることになる。その隣人はガス会社などには彼の名前が登録されていることを根拠にして、その建物は彼のものであると主張し続けていたのである。裁判所にとっての問題は、所有についての信用できる証拠がないことであった。

ロンドンにいる別の私の友人たちがもしイギリス政府がブロックチェインの技術を取り入れたらどうだろうか、と聞いてきたとしたら、私は止まって考えなくてはいけない。ブロックチェインはほぼありとあらゆる記録や登録にかかわる業界において、コスト削減と効率化を助けてくれる。しかし、そのプロセスがきっちりと確立され、信頼性の高い方法で(あるいは高い費用をかけて)記録を残している国において、効率性というのは必ずしも政府に切り替えを決断させるのに十分とは言えないのだ。 イギリスの土地登記所はその一例である。1862年に設立され、4486人の従業員を持ち、150年以上の専門的で文化的な歴史を持ち、1件当たり7ポンドを払うだけであらゆる土地や建物の所有の履歴を閲覧することができる。この信頼性の高い法的な所有権は経済成長の触媒として作用している。 土地の所有者は不動産を金を借りるための担保としても利用できるのだ(例えばビジネスを拡張するために)。そして彼らが不動産を売る際にも、購入者は法的な所有権を本当に購入しているかどうかを疑う必要性もない。

しかし、多くのアフリカの国にとってそうではない。記録を残すことに関しての努力は一般的に言ってあまり大きな効果を生んでいない。しかし、成功例が全くないというわけではない。例えば、ルワンダにおいて、3年に及ぶ計画によって法的所有権と土地の所有に関する登録について効果的な取り組みを行い、その計画が完了するまでに81%の不動産や土地についての法的な所有権が発行され、投資の増大と経済成長をもたらした。 高い携帯電話の普及率を生かして、台帳は電話サービスと連携しており、不動産や資産や土地の保有権の今起こっている紛争についても簡単に問い合わせることができる。いまだ台帳を正確に残すという制度的、文化的な歴史がなく、土地が売却されるときや相続されるときに、記録を最新のものに保っていくというということが問題になり続けている。ここにブロックチェインが入っていけるのではないか。

ブロックチェインによる資産の電子登録は、GPSを使用して土地を特定し、低いコストで不動産や土地の所有権を認証し、移すことができるようになる。ルワンダはそれに目をつけ、電子化計画の一つとして、台帳にブロックチェインを採用することを検討している。ケニアやガーナにおいても同様の声が聞かれる。両国の政府関係者は、この技術がイギリス土地登記所が享受している150年の発展の歴史を一気に飛び越えることを可能にするのではないかと思い始めているようだ。

もし今サハラ以南のアフリカで起こっているブロックチェインのトライアルのための機会が最大化されるとすれば、それは精強でオープンソース技術の上に確立されていることだろう。カルダノについての私たちの目的は世界の先端を行く研究者やエンジニアによる査読を経た学術研究に基づくブロックチェインを築き上げることである。私たちはそれを公式のプログラミング言語であるハスケルで書くことにした。ハスケルはコードの正確さを数学的に保障することができる。 この決定はその簡単さによって決定されたのではなく、カルダノに構築されたあらゆるアプリケーションに強力な基礎を与えるためになされた。その方針のもと、今はサハラ以南のアフリカにおいてトライアル計画を始めるときである。そして、カルダノを土地の登記やそれ以外のことに使われるブロックチェインにすることを目標とする。

これは大いなる野望であり、一朝一夕になされることではない。公共機関が必要な法整備やルールの設定をこのトライアルのために行う決断とそのための投資なくして成功はない。その価値を証明したあとでも、数多くの人々に適した技術的解決策を実装するという挑戦が待っている。政府、NGO、そして民間企業が連携してこの技術の可能性を発揮させる必要性がある。

IOHKはリソースへの安定した投資と注視を続けることで信用性を構築し、その舞台へ立つための権利を得なければならない。それゆえ、我々のアフリカにおける第一歩は教育になる。カルダノの核となるのはハスケルエンジニアリングチームで、彼らは我々の研究を実際のコードへ変えている。私たちはバルバドスギリシャで大学と提携し、エンジニア養成学校を経営しており、若い学生を集め、ハスケルに関する教育を集中的に行っている。 そのコースの終わりに、数人はIOHKからジュニアソフトウェアディベロッパーとしてIOHKから雇用され、教育を継続し、良い給料を得る。このトレーニングは無料で、義務はなく、この分野におけるトップの研究者によって行われている。 私たちはこれまでにこのコースに参加した生徒のうちの70%を採用し、残る生徒の大半はさらなる教育を受けるために進学などをし学業を続けている。教育はその国の最高の人材を奪い取るものであってはならないし、地元での仕事は地元のものであるべきで、そうすることによって彼ら自身の国の世界的なプロジェクトに寄与することができる。私たちは今年アフリカで初めてのコースを開く予定で、それはおそらくエチオピアで開かれるはずである。そして最初の卒業生は今年の終わりまでにカルダノのコードに貢献するようになるはずである。

地域開発におけるカルダノの持つ可能性について私は興奮しているが、それはまだ数週間前にこの役割を始めた時から持っているに過ぎない。私はすでにいくつかの素晴らしい企業がカルダノを使って信じられないようなことをやってみたいということを聞いている。例えばケニアにおいて生物多様性を向上することから、南アフリカにおける非公式なレンタル市場において非中央化されたアプリケーションを使用してその市場への参加者をつなげるなど、まさに可能性は無限大にある。 そしてこの無限の可能性はリスクを伴う。大きなミッションに気を取られて、現地のニーズや需要を理解しないというリスクがある。Facebookの誤ったインド参入計画は自分たちの技術が社会に影響を与えられると信じているあらゆるハイテク企業に教訓を与えるものだ。それゆえ、私たちは学び、現地のパートナーとともに働き、解決策を提案する前に必要条件を見つけ出す。すでにこの挑戦において小さな最初の第一歩を踏み出す準備はできている。私はこの投稿を公開招待状として、新しい人と知り合うために使用する。なぜなら私たちは間違いなくあなたたちの助けが必要とするだろうから。

もしアフリカを拠点としているかアフリカで働いていて、私たちに手を貸してくれるのであれば、このフォームから詳細を記入して下さい。私たちはカルダノを使用することに興味を持つ政府、民間部門、NGOのパートナーを探しています。また、イベントや集会を助けてくれるコミュニティのボランティアも併せて募集しています。

Artwork, Mike Beeple

Alfred and Yvonne
This blog article has been produced by IOHK and syndicated by Cardano Foundation for wider distribution.

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